その他の国の精神科の特徴

一家に一人、カウンセラー

近年、日本では精神病の問題が後を立ちません。そしてそれは自由の国アメリカでも同様です。ですが、アメリカは日本とは精神病に関する捉え方が少し違うようです。日本では精神病に対してかなり閉鎖的なイメージを抱いている人が多いと思います。気軽にいける場所ではない、通うことが恥。そう考えている人も多いのではないでしょうか。しかしアメリカはもっとオープンです。精神に違和感を覚えたらまず病院に行き、症状と治療法を確認する。精神病を心の弱さと捉えないで、きちんとした治療の手段を選ぶのです。そしてそんな理知的な患者に寄り添うように投薬がされ、カウンセラーが付き、探りながら治療を進めます。一家に一人、かかりつけのカウンセラーがいて当たり前、と耳にしたことがあります。アメリカ人にとって、精神科は普通の病院と変わりないようですね。

精神病院が存在しない?

日本やアメリカでは精神病院は必要不可欠です。その一方で驚くべきことにイタリアでは精神病院が存在しません。しかし、元々存在しなかった訳ではなく、人間の人権という面を考えたときに屈辱的な立場に追い込んでしまう可能性が見出されたために廃止されたようです。精神病にかかると人間らしさを失う瞬間が少なからずありますし、その治療ともなれば荒々しく尊厳に傷をつけてしまうことも避けられません。また精神病というものは職場、家庭などの環境が原因で発症することが多いため、一旦その環境から離れるという治療をするために精神病院を利用するケースが非常に多くありますが、その病気を治せる一番の薬も家族や友人といったその環境に存在するものだったりするんですよね。イタリアの精神科事情には人間らしさを失わず、自然な回復を大切にするという非常に暖かい特徴がありました。